1820-1080 (1)

ニコニコドキュメンタリーでは、
1月14日(月)~15日(火)の2日間にわたって、
「『安楽死』を考える」と題した特集を放送します。

2019年に入って早々、
SNS上では「終末医療のコスト」や「安楽死」についての問題が注目を集めています。

しかしながら超高齢社会を迎えつつある日本では、
「人生の終わり方」への関心は高いにもかかわらず、
安楽死の是非についての議論が、これまで活発だったわけではありません。

そこで今回、ニコニコドキュメンタリーでは、
日本における安楽死の議論の場をつくるべく、
「死は自由に選べるべきか」というテーマのもと、
〈安楽死〉についての特集を企画しました。

今回放送する、2つの海外ドキュメンタリーでは、
苦しみから解放されたいと安楽死を選ぶ人々の気持ちや、
安楽死の合法化によって生じたトラブルなどが描かれており、
「安楽死」というものがいかに難しく複雑な問題であるかが見えてきます。

また、安楽死を世界で最初に合法化したオランダからの最新現地レポートでは、
安楽死のハードルが下がり続けている現状に迫ります。

特集の締めくくりにお届けするのは、
安楽死をめぐる「日本の現状」についてのトーク番組。
知れば知るほど一筋縄ではいかない安楽死の問題について、
専門家の方々とディスカッションしていきます。

1月14日(月)19時~(予定)
【1分で死ねる社会へ】安楽死大国オランダから最前線を独自レポート

オランダでの安楽死は世界最多の年間6000件。
2002年の法制化から、その数は3倍に増えている。
この番組では、法制度・思想の面(ソフト面)と薬や装置(ハード面)
その両面で安楽死のハードルが下がっている実態に迫っていく。

法解釈が拡大し、今では認知症や老人性疾患などにも安楽死が適用されている。
法制度・思想の面で安楽死のハードルが下がっている実態に迫る独自インタビュー。

安楽死が適切に行われたか判断する「安楽死評価委員」へのインタビューでは、
安楽死の6つの認定基準と、それらの問題に踏み込んでいく。

安楽死先進国オランダで開発が進んでいるのが全自動安楽死マシーンの「サルコ」。
この装置があれば、医師や薬剤師を介在させることなく「1分で」安楽死が可能に。
法制度だけでなく、リアルに簡単に死ねる世界を目指した開発者は一体何を語るのか。

日本ではほとんど聞くことの出来ない安楽死に関わるキーパーソンの証言により、
安楽死大国の現状とその未来を浮き彫りにしていく。

19201080 (5)

1月14日(月)22時~
『安楽死トラブル~死んだらどうかと医者が言う~』

「あなたの病状はひどいので安楽死をしては?」
手術のあとに、医者にそんなことを言われたら…。

この悪夢のような状況は、
安楽死が合法化された国々で実際に起きている。

本作ではアメリカやオランダなどで、
安楽死の法解釈が拡大されていった過程に迫り、
致命的な欠陥をもった安楽死の制度設計を解き明かす。

19201080 (1)



1月15日(火)20時~
『私が決めた、私の死に方~密着・安楽死ドキュメント in ベルギー~』

世界で一番「安楽死」の制約が緩い国として知られるベルギー。

本作は、そんなベルギーを舞台に、
群発性頭痛で苦しむ33歳の男性が安楽死を検討する様子や、
精神的苦痛を理由に安楽死を選んだ85歳の女性が
「実際に安楽死する瞬間」を捉えた作品。

33歳の男性を支える妻と二人の息子からは
安楽死への意志を尊重することの苦しみが伝わってくる。

85歳の女性が安楽死を決意したきっかけは、最愛の娘の死。
生きる理由を失った女性が、固い決意のもとに安楽死を決行する1日に密着する。

19201080 (2)



1月15日(火)21時~
「安楽死」を問う 〜それは現代社会のパンドラの箱か〜

現地レポートやドキュメンタリー作品で海外の安楽死事情を学んだあとには、
「日本における安楽死」を考えるトーク番組をお届け。

「安楽死」「尊厳死」「自殺幇助」といった言葉の定義から、
日本でこれまで重ねられてきた議論をふまえ、
安楽死についての様々な問題を専門家とディスカッションする。

【出演(敬称略)】
町亞聖(フリーアナウンサー)
立岩真也(社会学者)
鈴木裕也(日本尊厳死協会副理事長)
只木誠(刑法学者)

19201080 (3)


【番組一覧】
01/14(月) 19:00開始(予定)
【1分で死ねる社会へ】安楽死大国オランダから最前線を独自レポート


01/14(月) 22:00開始
「安楽死トラブル〜死んだらどうかと医者が言う〜」


01/15(火) 20:00開始
「私が決めた、私の死に方〜密着・安楽死ドキュメント in ベルギー〜」


01/15(火) 21:00開始
「安楽死」を問う 〜それは現代社会のパンドラの箱か〜


【ニコニコドキュメンタリー】
公式サイト:http://nicodocumentary.jp/
Twitter:@nicodocs