いつもニコニコ動画をご利用いただきありがとうございます。
2019年1月22日(火)に、動画の再エンコードルールを調整いたしました。
1月22日以降に投稿された動画に適用されます。
■ 変更点
主な変更点は以下の通りです。

・画質の劣化を抑えつつ小さなビットレートになるように、品質基準エンコードを導入しました。
・複数の解像度(540p・480p・360p)が存在していた「中画質」区分を、480p解像度に統一しました。
・低画質(360p)動画における、動画の長さの上限を撤廃しました。

■仕様変更の詳細
今回の変更に伴い、以下のようになります。

▼エンコードルールが下記のように変わります
生成される画質生成条件
動画の長さ
解像度
フルHD画質(1080p)

30分以下

幅1920px以上 or 高さ1080px以上

高画質(720p)

30分以下

幅1280px以上 or 高さ720px以上

中画質(480p)

30分以下

幅854px以上 or 高さ480px以上

低画質(360p)

動画の長さや解像度に関わらず必ず生成します

モバイル向け低画質(360p)

動画の長さや解像度に関わらず必ず生成します


今後は、30分以下の動画であれば、480p以上の解像度での動画制作を推奨いたします。
※ ニコニコ動画の投稿仕様はこちらからご参照ください。
https://qa.nicovideo.jp/faq/show/5685?site_domain=default

▼動画プレーヤーの画質選択表記が変わります
映像部分の品質基準エンコードの導入にともない、動画ごとにビットレートが異なるようになりました。
混乱を避けるため、動画プレーヤーの画質選択表記からビットレートの表記を廃止し、同時にモバイル向け低画質の表記を「低画質」へと変更しました。
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■今後の予定
・新規投稿動画の音質改善
・サムネイル画質の改善

■解説
▼画質の劣化を抑えつつ小さなビットレートになるように、品質基準エンコードを導入しました

ニコニコ動画では、幅広いデバイスでの再生可能性を担保するために、投稿いただいた動画をニコニコ側でもういちどエンコードする、いわゆる「再エンコード」を行っています。
ユーザーの皆様のご意見を参考にさせていただきながら、投稿された動画の再エンコード後ビットレートを引き上げることによって、画質の向上に取り組んで参りました。

しかしこれまでは、動画の内容にかかわらず一定のビットレートを目標にエンコードを行っていたため、ファイルサイズが必要以上に大きくなる場合がありました。

そこで、今回の改善では、再エンコード時に動画の内容をチェック(※1)し、動画ごとに適切なビットレートを割り当てる「品質基準エンコード」を導入しました。
特に、動きの少ない動画(たとえば、静止画を中心とした、いわゆる「紙芝居動画」など)において、これまでと遜色ない画質を維持したまま、より小さなファイルサイズへと再エンコードできるようになります。

※1:動きや色・明るさの変化の激しさなど、再エンコードに必要な情報を機械的にチェックします。

▼複数の解像度(540p・480p・360p)が存在していた「中画質」区分を、480p解像度に統一しました

ニコニコ動画では、再エンコードで生成する動画の解像度を、投稿された動画の解像度に応じて選択しています。そのうちのひとつに「中画質」と呼ばれる区分があります。

これまで「中画質」では、投稿された動画の解像度をもとに、540p・480p・360p解像度のいずれかを生成していました。しかし、実際に投稿される動画は720p以上か480pがほとんどで、中画質の540p・360p解像度の投稿が非常に少ないことから、今後は480pだけ生成するようにします。

これまで「360pの高画質な動画」を制作いただいている動画投稿者さんがいらっしゃいましたら、今後は480p以上の解像度で投稿いただきますようお願いいたします。

▼低画質(360p)動画における、動画長の制限を撤廃しました

これまで、60分を越える動画は「モバイル向け低画質(360p)」と呼ばれる区分のみ生成していましたが、今後はより高画質な「低画質(360p)」も生成するようにします。
これにより、60分を越える長時間の動画において、再エンコード後の画質が改善します。

今後ともniconicoをよろしくお願いいたします。