2011年11月30日 16:15
ボカロ53時間生放送時に発生した放送事故についての謝罪と経緯について
ランキング動画、ボカロラジオ体操、P名集めてみた【5500人超】をご提供頂いた作者の皆様またその他コーナーへのご参加を頂いた皆様
当該番組をご覧頂いたすべての皆様
あらためまして「10月21日~23日のボカロ53時間生放送」の際に多々ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
以下に今回発生した問題の経緯と今後の対策をご説明します。
●発生した問題 1
22日午前中に予定されていた以下のランキング動画の配信時に音ズレが発生し再生を中断しました。別映像に差し替えて配信しましたがアナウンスの不備などにより映像提供者の皆様、視聴者の皆様にご迷惑をおかけする結果となりました。
(参考URL:http://blog.nicovideo.jp/niconews/2011/12/017743.html)
<正常に放送されなかったランキング動画>
・インタネ新曲ランキング(インタネ新曲ランキング作業班)
・巡音新曲ランキング(ヒゲノフ/るかなんP)
・週刊VOCALOID-PVランキング(一歩)
・AHSランキング新曲#78.5(新・新曲ランキング制作チーム)
■原因
(1)スケジュールの不備
元々のスケジュールがタイトな上に番組表の確定が遅れたことにより、動画作者の皆様に無理にお願いする形となりました。結果として全体的に運営側のしっかりとした対応ができず、各作者様に大きく負担を頂く結果となりました。中でもランキング動画の依頼は各番組の中でもっとも直前でのお願いでした。
(2)ランキング動画の確認不足
番組尺の都合から、各作者様には動画尺を指定して制作して頂きました。頂いたランキング動画は配信の都合上、1本の映像として繋いで編集を行いました。
編集した動画の再生チェックは編集環境のみで行われており、スケジュールや機材調整のため、実際の配信環境でのテストはできないまま放送しました。このため、22日朝のランキング動画放送時に、音ズレの問題が発覚しました。(*1)
(3)スタッフの不足
スタッフシフトを前日に見直した結果、同時間帯の待機運営人員が実質1名でした。(発生時間後に1名+撮影スタッフが後ろの番組の準備のために現場に戻りましたが、この時点では作業に関わっておりません)(*2)
配信スタッフは放送が開始され音が出ていることを確認したため、一時的に別作業を行っておりました。結果として問題の確認が遅れました。(*3)
(4)アナウンスの遅れ
放送の立て直しを優先した結果、運営コメントなどによる説明、謝罪が遅れました。(*4)
■当日の対応
・昼前の段階で運営長を含むスタッフが放送スケジュールなどの見直しについて調整
・午後のGUMI開発秘話の前に時間を頂き、謝罪と再放送について説明。もともと番組の転換時に静止画が配信されることがわかっていた部分に、再放送すると告知
※この際、元々隙間の時間の穴埋めをどうするか考えていたことを説明するつもりが、言葉の用法を誤り、一部の方に「ユーザーから預かった動画を穴埋めと表現するのは問題である」との指摘をいただきました(*5)
・担当者から各動画作者様に、メールにて問題のお詫びと対応方針についてご報告
■反省点、及び今後の対策
(*1) 頂いた動画を繋いで1本の動画とする場合は様々なエンコード形式、ツールの差異などによる問題が生じる可能性があるにもかかわらず、チェックが十分に行われなかったことにより問題が発生しました。通常はゆとりをもって複数の環境でチェックを行う、チェックした機材をそのまま使うなどを行いますが、この点については意識が低かったことを反省し、今後はいついかなる状況においても高い意識を持ち業務にあたるよう努めます。
(*2)及び(*3) (*1)のチェック方法に通じる部分でもありますが、音ズレの問題は映像と音声を同時に確認していなければわかりません。にもかかわらず、体制的に1人に対して業務が集中する時間を設けてしまったこと、それでもどうにかなると思ってしまったことが反省点です。通常の1時間~2時間の番組の場合は関わるスタッフが最初から最後まで専任し、こういった問題が起きないよう努めていますが、他のトラブルが起きる可能性も含め、次回長時間の放送を行う場合はシフトの組み方を見直し、配信環境から目を離さない体制を確立します。
(*4) (*2)及び(*3)に通じる点があり、当日はリソース不足に加えて判断ミスによってアナウンスが作業手順から落ち、後手に回ってしまいました。今後は少人数であっても事故時のアナウンスに関しては対応マニュアルなどを徹底し、最優先で事故が起きたこと、対応中であることを真っ先に説明します。またできる限りはやく復旧を目指すとともに具体的な時間を掲示することで、できる限り視聴者の皆様が待たされることにより感じるストレスを軽減することを徹底します。
また、今回の判断ミスが発生した原因の一因として、配信スタッフが今回流す映像の入手経緯を認識しておらず、事の重大さに関しての認識が十分ではありませんでした(直接の担当者は別番組の準備と被ってしまっていた)。配信ミスそのものが無いのが一番ですが、本来であれば直接交渉し作品を提供して頂いた際のスタッフがその場で作者様への対応もすべきでした。この点についても以後は責任を持って担当者が現場で対応できるよう徹底いたします。
(*5) 今後は伝えるべき情報をわかりやすく正確に適切な言葉で伝えられるよう徹底いたします。
●発生した問題 2
22日午前中に起きたラジオ体操/ボカロP 5500人紹介の動画に配信トラブルがあり、放送自体は行われたものの、配信された映像がコマ落ちする現象が確認されました。
■原因と対応
配信機材の問題でした。このため、3日目の機材を変更することで対応しました。
■反省点、及び今後の対策
こちらも前述のランキング動画配信の問題と同様に事前チェックを徹底することで今後は同様の問題が起きないように対処いたします。
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その他、配信上の事故としては認識されていない部分でも多々ご参加頂いた皆様にはご負担をしいた点があったと認識しています。
各参加者からは後日メール等で反省すべき点についてご指摘を頂きました。
次に生かすべく参加スタッフ以外とも共有させて頂いております。
そもそもはイベント規模に対してタイトなスケジュールとぎりぎりのスタッフリソースで対応したことが問題の起因になっていると感じています。当然もっと大きな事故がおきていた可能性もありました。
この点については深く反省するとともに、より安心して参加して頂ける、利用して頂けるサービスを築き上げていくために日々精進を重ねていきたいと思います。
この度はご迷惑をおかけしましたことを、改めてお詫び申し上げます。