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2011年11月

「ボカロ3発売記念53時間生放送を終えて」

イベントが終わってから1ヶ月以上が過ぎやっと体調が回復しました。
ボカロファンのみなさま、イベントを支えてくれた関係者のみなさま、スタッフのみなさん
あらためて、イベントにご参加・ご協力頂き本当にありがとうございました。


今回のイベント企画は8月の半ばにヤマハの方からボーカロイド3の発売イベントのご相談を頂いたところから立ち上がりました。
当初は発売日にニコニコ本社をボカロがジャックするというイベントができないかという話だったと思います。
その時にどうせやるならと提案したのが現地会場にお客さんが自由に出入りできる3日間ぶっ通しの生放送イベントでした。


実際にはいろいろな制約からイメージ通りにはならない部分も多々ありましたが、
ネットもリアルも関係なく人がどんどん参加して盛り上がれるような時間と場所を築きたいというのが
自分の中にあるイメージでした。


そうイメージした理由は昔のニコニコ動画で日々感じていた「サイト全体で盛り上がっているような感覚」を
再現したいという気持ちがあったからだと思います。


サービス開始当時に比べると今は人も増え、ジャンル・カテゴリも増え、それぞれがニコニコの中で棲み分けて、
それぞれの中で独自の発展をしていくというメリットもありつつ、逆にひとつひとつの盛り上がりがジャンルの壁を
なかなか越えにくくなっているような気もします。


一概にすべてにおいて昔が良かったというつもりもなく、
その時一番良いものというのは時の流れとともに変化するしそうあるべきだとも思っています。

ただ人目に付きさえすればもっと評価されても良い、もっと多くの知ってもらうだけの価値があるものが埋もれてしまうのは悲しい。
自分の中でどうにかしなければと考えていたそういうニコニコの縮図がなんとなくボーカロイドの世界の中にもある気がしていました。


ボーカロイドの世界はボーカロイドというソフトウェアから初音ミクをはじめとするキャラクター達が生まれ、
またそのキャラクター達が音楽、ゲーム、本、映像、歌ってみた、踊ってみた、作ってみた、様々な幅広いジャンルが広がっています。


一言に「ボカロが好きだ!」、という人も実は知らないボーカロイドの世界がある。


ボーカロイド3の発売をひとつの理由にそうした様々なジャンルをユーザーもメーカーも公式も非公式も関係なく、
たくさんのボーカロイドというソフトから生まれた「何か」に横串をさして全部が繋がったお祭りをの場を提供できないか、
そのへんを熱く語った結果ヤマハさんの担当者の方にも結果賛同して頂いてボカロ53時間の開催に至りました。

実際問題53時間も何をやるのかという声もあり、53時間という放送時間そのものへの不安や、
予算、企画そのものの承認などいくつかのハードルはありましたが、そこはなんとか頭を捻り気合いで乗り切りました。


社内会議の場で「なんで53時間なのか?」という質問にV3でVは5だから53時間なんですと答えて
無理矢理話を通したというヤマハさん側でのエピソードはそうした話の中のひとつです。
当初の予定では21日の16時から23日の20時までを予定していたので実は52時間だったんですが、
このエピソードを正当化するために実際に番組終了時間が23日の21時になりました。
もはや52時間も53時間も大差ないということでこの1時間が延びることに対しては誰も何も言いませんでした。


しかしそれにしても53時間という時間は膨大です。
テレビですらよく目にするのは24時間とか26時間とかそのぐらいです。
しかもCMが無いので実質的な時間はもっと長いことになります。
番組表を埋める作業は難航しましたが、埋まらない夜間については当初年間ランキングなどの映像を作って流すことで
ある程度楽をしようと考えがあり、良くも悪くもなんとかなるだろうという気持ちはありました。


とはいえ元々の計画にはなかったこの53時間生放送というイベントに関わるスタッフは
ヤマハさん、ドワンゴともに当然専属ではなく他の案件との掛け持ちをしている人が100%です。


しかも仕事量的には常に100%でフル回転している人が多く、
一部ボカロPの方を中心としたユーザーさんへの声掛けははじまっていたものの本格的な準備がはじまったのは
イベントの約3週間前ほど前からだったと思います。


あまりに人手が不足していたので社内で頭を下げてまわり他の案件を持っていた人達を数名囲い込み
実質的に53時間生放送担当のようにしてしまいました。ただニコニコにとってのボカロの存在の大きさや、今回のボカロ3発売というタイミング、
ユーザーを巻き込んだお祭りの場を作ることに対する挑戦という点についてはみんな前向きで、
関わることになったスタッフは不安を感じつつも意欲的に取り組んでくれました。


この時点で少なくとも5〜6名の人間が毎夜遅くまで原宿の某所にこもり知り合いなどを当たり
番組表の内容を確定させそれぞれの中身について詰めていく作業に移っていきました。


とはいえ数週間後にライブをしてくださいとか、人によっては来週までに動画を作ってくださいというお願いをしなくてはいけず、
通常で言えば非常にタイトで無茶のあるスケジュールです。
番組表とにらめっこをしつつ、その場で「●●さんに協力をお願いできいか?」という案が出ると
電話、メール、Skype、Twitter、あらゆる手段でユーザーさんへの協力をお願いしましたが、
そのほとんどが夜遅い時間だったのは通常業務後に打ち合わせをしていたからです。
今回一番出演時間が長かったという疑惑がある「もがたんぺさん」に関しては、時間の経過と共に出演枠が増え
その度電話していたので深夜1時すぎに数回はかけていたと思います。ごめんなさい。


いずれにせよ断られたら自作の映像やすでに決まっている番組の尺を伸ばすなどしてどうにか53時間を埋めないといけないという
覚悟はしていましたが、結局のところ完全にスケジュールが被っている方以外はタイトなスケジュールにも関わらず好意的に対応をして頂きました。
スケジュールが被っている方達からも何か協力できることがあればというありがたい言葉を頂きました。


それもこれもいろんな意味で、いろんな視点からボーカロイドが愛されているということだと思います。
あらためてすごいことだと思います。


ただそういった好意に甘えすぎて参加してくださった皆さんに運営としてしっかりした対応ができなかった点については
参加して頂いた皆さんにも、ミクさんをはじめとするボーカロイドのキャラクター達にも本当に申し訳なく感じています。


結果として内容や機材まわりの調整などの段取りが最低限の確認のみになってしまい、
一部の番組に関してはそういった確認作業が当日のドタバタの中で行われることになりました。


まともな台本があったコーナーも53時間全体に対する比率で言うと限りなく低く、
オープニングに関して言うと4時間で6ページ、つまり約1ページで約40分ほどの内容という
近年希に見る薄い台本がMCの秀作さん、渕上さんに約30分前に手渡されました。


その台本も実は前日のドタバタでいろいろと見直しが入り、当日の昼過ぎにやっと上がってきたものです。
秀作さんはニコ生MCの経験はあるものの、渕上さんに関してはニコ生どころか生放送でMCをやること自体が初めてだったそうで・・
本当にきつかったと思います。いい経験ができたと言ってもらえたのが心の救いですが・・。


本当にごめんなさいという気持ちでいっぱいですが、逆にこの台本でもまわしてもらえる!という実績ができてしまったので
今後他の番組で目にする機会が増えたらもしかすると53時間がきっかけかもしれません。
と言っていたら後日ニコニコ本社を訪れた際にロッテ本社?の生放送でMCをしていたのが渕上さんでした。


ちなみに出演者のぎりぎりという点でいうと百花繚乱さんにヤマハの技術者が一同に会する開発者秘話のコーナーの台本が
渡ったのは5分前ぐらいだったそうです。3人のメインMCの一人だったにも関わらず案内の手違いで家から
ニコ生を見ていたそうで・・後日ごめんなさいをしておきました。


そんなこんなで表に見える以上のドタバタが裏で展開されながらはじまった53時間生放送ですが、
ついさっきまでいたはずの剣持さんが本番直前に行方不明になりかけたり、
当日の明け方近くに出演オファーを受けたシグナルPさんがほとんど睡眠を取らずに作ってくれた「会いたいV3バージョン」のデモに心を打たれたり、
しながら4時間という記録的に長いオープニングをなんとか乗り切ったことで謎の達成感とひとまずの安心感を感じたのですが、
この段階でスタッフの間で待機ローテーションを決める必要が出てきました。


この手のイベントにはありがちな話で、番組表ができた段階でおおざっぱなシフトは決まっていたものの、
実際には前日、人によっては数日前から睡眠時間を削って不眠不休といってもいい状態で準備を進めてきたため開始早々に疲労困憊になっていました。
ただでさえ忙しい中で私が風邪でダウンしてしまったことにより、中野担当分の作業が他の人に振られてしまったためというのも手伝って、です。
そのような経緯を経て少しでもスタッフが休めるようにローテーションを見直した結果、編集済みの完パケ映像を流すだけのパートは人手も
そうかからないということで朝方の待機体制に関しては人の少ないローテーションが完成しました。


今にして思えば「完パケの映像を流すだけ」というのは油断以外の何者でもないですし、
ユーザーさんのご厚意で提供して頂いていた映像なのだから決して手を薄くしていい時間では無かったと思います。
結果として翌日14日朝の放送事故への対応遅れが発生したのはこの時の判断ミスによるものが大きな一因となりました。


ちなみにもう少しだけ経緯を説明すると、そもそも深夜帯や朝方は寝ている人も多く、
寝る前/起きた後などで何か別な行動をしながら鑑賞している人が中心になるのではないかということから、
ボカロの歴史を振り返るような映像を流そうと考えていました。
冒頭で言っていた映像系を多めにしてある程度楽な運用を整えようと考えていたところにも通ずるものがあるんですが、


当初はこの時間帯にはニコニコ動画内にある過去のランキングデータなどから各年代ごとのボカロランキングを
流すのが一番いいんじゃないかと思ったんですが、本番まで1週間強のタイミングで誰かが
「でもニコニコ動画の中にはランキングを作ってる人達がいる。
そういう人達にいろんな切り口からランキングを作って提供してもらうほうが今回の主旨にマッチしているんじゃないか。」
と口にしました。


まったくその通りです。


とはいえ今から連絡をとって間に合うものなのかどうか疑問はありつつもいよかんおこと伊豫田くんが
Twitterでランキングクラスタの中の人達に呼びかけた結果、ボカロ関連のランキング動画制作者の方達からの
協力を頂けることになりました。


放送における時間的な都合(各ランキング動画の尺)や、配信の都合上頂いた動画を繋いで編集しDVD等のメディアに
焼き込むので画質が落ちる可能性があるなどの制約、ものすごくタイトなスケジュールを伝えましたがこの点についても了承して
協力して頂きました。


結果としてはかなり無理なお願いをして協力して頂いたにも関わらず、データ制作後のチェックが甘くて
実際の配信本番ではエンコードミスから映像と音にズレが生じてランキング動画の制作者の方々に迷惑をかけるということ
になった次第です。


希にある話ですが各ユーザーさんから頂く動画ソースは仮に同じエンコード形式を採用していたとしても使用している
ツールや細かい設定の相性問題もあり、それらを一つに繋ごうとすると問題が発生することがあります。
ニコニコ動画の動画アップロードサービス「SMILEVIDEO」も初期に比べるとほぼ改善されているとはいえ、
当時はサーバ側でエンコードされたものの上下左右が反転したり音ズレが発生するということが希にありました。
元動画の段階でWindows Media Playerでは再生できるけどFlashでうまく再生されないなども。


そうした経験があるわけですから、今回の配信用の編集に際してももっと慎重に手段やチェック体制については
念を入れる必要があったと反省しています。


他にもいろいろな部分で言えることではありますが、こういった失敗を繰り返さないためにも
準備段階からしっかり計画的に物事を進行できるような体制・フローの構築、個人のスキルアップ、そしてそれらを
実現できるだけのゆとりあるスケジュールを引けるように努力したいなと思います。
ご迷惑をおかけした皆さんには申し訳ありませんでした。


実際にボカロを盛り上げている方々に協力を仰ごうという考え方自体は間違っていなかったと思っています。
これからもユーザーの皆さんに楽しんでいける場所を作っていきたいと思いますし、そうした中でたくさんの方の協力を
仰ぐ必要がある中、信頼し皆さんが作ったコンテンツを安心して預けて頂けるよう信頼してもらえるようにミスを無くすこと、
ミスが起きたときの対処の仕方については改善の努力につとめたいと思います。


そういう意味では今回起きた事故はすべて糧として次に繋いでいくことができると前向きに受け取りたいと考えています。
もちろん起きてしまったことへの謝罪・反省の気持ちはあります。
しかし少なからず「良かった」、「またやってほしい」というコメントを見て感動し涙したスタッフがいて、
そして涙を流さずとも人に喜んでもらえることの楽しさを知ったスタッフもたくさんいました。
立場は違えどお祭りは参加するすべての人間が楽しくあるべきであると思っています。


もちろんサービスを作ることでも同様のことが言えるんですが、
楽しんでもらえる、喜んでもらえるサービス、コンテンツを提供していけるように
そういう価値観をもったスタッフを増やしていくことに勤めたいと考えています。
会社としてどうかはわかりませんが私個人としてそう思っています。そのほうが働いていても楽しいのです。どんなにきつくても。
せっかく関わったもの、作ったものは使われてなんぼですし、何かひとつでも感動や喜びなどの体験を
味わってもらえたらそれは何かを提供する立場からは言葉にならないぐらいうれしいことです。


そういう意味ではヤマハさんはボーカロイドを、僕らはニコニコを、という視点から
エンディングで流れた暖かいコメントにはすごく励まされました。それゆえにいろいろな失敗が許せなくて仕方がなかった。
だから次はもっといいものにしたい。だいぶ時間があいてしまいましたが終わった直後も、今もその心境に変化はありません。


もちろん企業なのでお金を使うだけでは怒られてしまいますから、どこかでちゃんと帳尻を合わせないといけないですが、
関わるみなさんに喜んでもらえて、結果的に収益にも繋がって会社も喜んでもらえるように努力していきたいです。


話がだいぶとんでしまいましたが、そんな感じでドタバタのままにはじまりドタバタのままに終わったボカロ53時間生放送ですが、
ボカロの世界の広さを改めて再認識することができましたし、終わってみるとまだまだ時間が足りないとすら感じました。
実際にユーザーニコ生でボカロ関連の生放送をしている方たちからは自分たちのホームなのに呼ばれなかったという意見を頂いていますし、
他にも紹介できなかったジャンルも存在すると思います。何度もお伝えしている通りたくさんのな失敗がありましたが、
それ以上に得たものも大きかったと思っています。めげずにそのうちまたやりたいので、それまでよりいっそうボカロの世界が
発展していることを願っています。もちろんボカロ以外のジャンル、すべてのニコニコの中にある「何か」も。


後日談を出すと宣言していたにもかかわらず、何回か筆を執りはした物のどうしてもうまくまとめることができずに
別の業務に追われているのを理由に報告が遅れていました。お待たせして申し訳ありません。
こういうのもちょっと遅れています、なりもっと小出しにするなり工夫すればいいと思うんですが、
そのへんも含めまだまだ個人的にももっと幅広い意味でも課題は多いです。


みなさんに楽しんでいただけるサービス、コンテンツを提供できるようがんばりますので、
心が折れない程度の激励も頂きつつ激しく叱咤頂ければなと思います。


結局だらだらと書き連ねてしまい、何を伝えたいかも薄れてしまった感じがありますが、
個別にもっとフォローすべきと思うところはありますし、求められているものの回答になっているのか不安もあります。
昔から怒られている部分ではありますが、文才が無い自分が非常に恨めしいです。
いろいろ質問等もあると思いますので折を見てまた開発者ブログのほうには書き込みを続けていきたいと思います。


もっと幅広い話題も含めて。


皆さま、引き続きニコニコをよろしくお願いします。


運営長

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ボカロ53時間生放送時に発生した放送事故についての謝罪と経緯について

ランキング動画、ボカロラジオ体操、P名集めてみた【5500人超】をご提供頂いた作者の皆様またその他コーナーへのご参加を頂いた皆様
当該番組をご覧頂いたすべての皆様


あらためまして「10月21日~23日のボカロ53時間生放送」の際に多々ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。


以下に今回発生した問題の経緯と今後の対策をご説明します。


●発生した問題 1

22日午前中に予定されていた以下のランキング動画の配信時に音ズレが発生し再生を中断しました。別映像に差し替えて配信しましたがアナウンスの不備などにより映像提供者の皆様、視聴者の皆様にご迷惑をおかけする結果となりました。
(参考URL:http://blog.nicovideo.jp/niconews/2011/12/017743.html


<正常に放送されなかったランキング動画>
・インタネ新曲ランキング(インタネ新曲ランキング作業班)
・巡音新曲ランキング(ヒゲノフ/るかなんP)
・週刊VOCALOID-PVランキング(一歩)
・AHSランキング新曲#78.5(新・新曲ランキング制作チーム)


■原因
(1)スケジュールの不備
元々のスケジュールがタイトな上に番組表の確定が遅れたことにより、動画作者の皆様に無理にお願いする形となりました。結果として全体的に運営側のしっかりとした対応ができず、各作者様に大きく負担を頂く結果となりました。中でもランキング動画の依頼は各番組の中でもっとも直前でのお願いでした。


(2)ランキング動画の確認不足
番組尺の都合から、各作者様には動画尺を指定して制作して頂きました。頂いたランキング動画は配信の都合上、1本の映像として繋いで編集を行いました。


編集した動画の再生チェックは編集環境のみで行われており、スケジュールや機材調整のため、実際の配信環境でのテストはできないまま放送しました。このため、22日朝のランキング動画放送時に、音ズレの問題が発覚しました。(*1)


(3)スタッフの不足
スタッフシフトを前日に見直した結果、同時間帯の待機運営人員が実質1名でした。(発生時間後に1名+撮影スタッフが後ろの番組の準備のために現場に戻りましたが、この時点では作業に関わっておりません)(*2)


配信スタッフは放送が開始され音が出ていることを確認したため、一時的に別作業を行っておりました。結果として問題の確認が遅れました。(*3)


(4)アナウンスの遅れ
放送の立て直しを優先した結果、運営コメントなどによる説明、謝罪が遅れました。(*4)


■当日の対応
・昼前の段階で運営長を含むスタッフが放送スケジュールなどの見直しについて調整
・午後のGUMI開発秘話の前に時間を頂き、謝罪と再放送について説明。もともと番組の転換時に静止画が配信されることがわかっていた部分に、再放送すると告知
※この際、元々隙間の時間の穴埋めをどうするか考えていたことを説明するつもりが、言葉の用法を誤り、一部の方に「ユーザーから預かった動画を穴埋めと表現するのは問題である」との指摘をいただきました(*5)
・担当者から各動画作者様に、メールにて問題のお詫びと対応方針についてご報告


■反省点、及び今後の対策
(*1) 頂いた動画を繋いで1本の動画とする場合は様々なエンコード形式、ツールの差異などによる問題が生じる可能性があるにもかかわらず、チェックが十分に行われなかったことにより問題が発生しました。通常はゆとりをもって複数の環境でチェックを行う、チェックした機材をそのまま使うなどを行いますが、この点については意識が低かったことを反省し、今後はいついかなる状況においても高い意識を持ち業務にあたるよう努めます。


(*2)及び(*3) (*1)のチェック方法に通じる部分でもありますが、音ズレの問題は映像と音声を同時に確認していなければわかりません。にもかかわらず、体制的に1人に対して業務が集中する時間を設けてしまったこと、それでもどうにかなると思ってしまったことが反省点です。通常の1時間~2時間の番組の場合は関わるスタッフが最初から最後まで専任し、こういった問題が起きないよう努めていますが、他のトラブルが起きる可能性も含め、次回長時間の放送を行う場合はシフトの組み方を見直し、配信環境から目を離さない体制を確立します。


(*4) (*2)及び(*3)に通じる点があり、当日はリソース不足に加えて判断ミスによってアナウンスが作業手順から落ち、後手に回ってしまいました。今後は少人数であっても事故時のアナウンスに関しては対応マニュアルなどを徹底し、最優先で事故が起きたこと、対応中であることを真っ先に説明します。またできる限りはやく復旧を目指すとともに具体的な時間を掲示することで、できる限り視聴者の皆様が待たされることにより感じるストレスを軽減することを徹底します。


また、今回の判断ミスが発生した原因の一因として、配信スタッフが今回流す映像の入手経緯を認識しておらず、事の重大さに関しての認識が十分ではありませんでした(直接の担当者は別番組の準備と被ってしまっていた)。配信ミスそのものが無いのが一番ですが、本来であれば直接交渉し作品を提供して頂いた際のスタッフがその場で作者様への対応もすべきでした。この点についても以後は責任を持って担当者が現場で対応できるよう徹底いたします。


(*5) 今後は伝えるべき情報をわかりやすく正確に適切な言葉で伝えられるよう徹底いたします。


●発生した問題 2
22日午前中に起きたラジオ体操/ボカロP 5500人紹介の動画に配信トラブルがあり、放送自体は行われたものの、配信された映像がコマ落ちする現象が確認されました。


■原因と対応
配信機材の問題でした。このため、3日目の機材を変更することで対応しました。


■反省点、及び今後の対策
こちらも前述のランキング動画配信の問題と同様に事前チェックを徹底することで今後は同様の問題が起きないように対処いたします。


---
その他、配信上の事故としては認識されていない部分でも多々ご参加頂いた皆様にはご負担をしいた点があったと認識しています。
各参加者からは後日メール等で反省すべき点についてご指摘を頂きました。
次に生かすべく参加スタッフ以外とも共有させて頂いております。

そもそもはイベント規模に対してタイトなスケジュールとぎりぎりのスタッフリソースで対応したことが問題の起因になっていると感じています。当然もっと大きな事故がおきていた可能性もありました。
この点については深く反省するとともに、より安心して参加して頂ける、利用して頂けるサービスを築き上げていくために日々精進を重ねていきたいと思います。


この度はご迷惑をおかけしましたことを、改めてお詫び申し上げます。

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