2007年8月16日 15:38
最終昔話
勢いで書いちゃいます。だいぶめんどくさくなってきたのでぐだぐだです
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結局、12月13日からニコニコ動画(仮)はスタートしました。
みんなで宣伝をあちこちでしたのですが、半分以上のアクセスはひろゆき氏のブログからでした。
初日のアクセスはユニークユーザーで2000人ちょっと。
ひろゆき氏によると十分成功だということです。それからはしばらくひろゆき氏がブログや2ちゃんねるで宣伝する度に新規ユーザが大量にきては去っていき、しかし、ある程度は残って固定ユーザーが確実にふえていくという循環がしばらく続きます。
ひろゆき氏の薦めにより開発ブログを開設し、ユーザーとのコミュニケーションを試みます。基本的な開発ブログのキャラ設定はツンデレでいこうと決めます。
ふつうのサイトはユーザをお客様として、すくなくとも表面上は丁重に扱いますが、ニコニコ動画はユーザを甘やかさないで対等の関係でつきあうことに決めました。
むしろユーザとのコミュニケーションはユーザーとの勝負の場と捉えて、運営側の特権もためらわず利用しながら積極的に優位にたとうと戦うことにします。
サービスの場を提供するだけでなく、運営側からも面白いネタを出して勝負していくことにしたのです。そして同じ条件で動画を投稿するのでは圧倒的多数であるユーザ側のセンスには勝つのは困難ですから、運営にしかできない卑怯な手段でネタ勝負をすることにしました。
そういった中でFooさんの削除動画のアイデアも生まれます。
とにかくわれわれはいままでだれも見たことのない様なネットサービスをつくりたかったのです。
ユーザーを大事にするというのは、だいたい、だれでも口ではいいます。というか、ユーザー本位でないと主張するサイトなんてこの世にないでしょう。
でも、その場合のユーザー本位というのは金の卵だから大事にしたいといっているだけで本当にユーザのことを考えているサイトなんてどれだけあるでしょうか?
そもそも他人を感動させるすぐれた小説やコミックはユーザのことを考えて生み出されるものなのでしょうか?
われわれはたんなるインフラでなくネットに生きる人間の心や感情をゆさぶるなにかをつくりたいと思っています。
ビジネスモデルではなく、ひとつのエンターテイメント作品としてネットサービスをつくりあげて提供するのが当初からのニコニコ動画の目標でした。
ネットサービスの場合、その作品はわれわれだけでなくユーザと一緒につくりあげていくものです。
ユーザをお客様扱いしたくないのは、ユーザはお客様でなく、一緒にニコニコ動画という作品をつくるパートナーの関係になりたいからです。
さて、ニコニコ動画は1ヶ月ほどで1日あたりのユニークユーザーが1万人を超えて順調にアクセスを増やしてきましたが、いまいち爆発はしません。ニコニコ動画(仮)を終了し、ニコニコ動画(β)としてプレスリリースを正式におこなって、そろそろ勝負をかけようとしたときに事件はおこります。
ひろゆき氏との定例会議がおわり、彼が帰った後のことです。おそい昼食を買い出しにコンビニにいったときに夕刊フジの見出しが目にとまりました。
一面トップの「2ちゃんねる閉鎖」という見出しの記事には、2ちゃんねるのドメイン名が差し押さえ請求された件が書かれていました。
慌ててすぐにひろゆき氏の携帯に連絡しましたが……返事はなし。
空しく呼び出し音が鳴り続けるばかりでした。
-------------------------------おわり
ということでお盆休み特別企画の昔話はここで終了させていただきます。
基本的にニコニコ動画はネット業界のツンデレかつ謎キャラの設定なので部分的な情報の露出しかこれまでしませんでした。
まあ、それにこういう話は勝負がついてからするべき話でもあります。世間的にも勝敗が確定してニコニコシリーズも全貌が明らかになっている(だろう)来年あたりに続きの話ができるといいなと思います。
なお、最後、無理矢理、脚色してみましたが、ひろゆき氏が電話にでないのはいつものことですので深い意味はありません。ご存じのとおり、この事件はニコニコ動画が一挙に知名度をあげて、爆発的に成長するきっかけとなったのでした。
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結局、12月13日からニコニコ動画(仮)はスタートしました。
みんなで宣伝をあちこちでしたのですが、半分以上のアクセスはひろゆき氏のブログからでした。
初日のアクセスはユニークユーザーで2000人ちょっと。
ひろゆき氏によると十分成功だということです。それからはしばらくひろゆき氏がブログや2ちゃんねるで宣伝する度に新規ユーザが大量にきては去っていき、しかし、ある程度は残って固定ユーザーが確実にふえていくという循環がしばらく続きます。
ひろゆき氏の薦めにより開発ブログを開設し、ユーザーとのコミュニケーションを試みます。基本的な開発ブログのキャラ設定はツンデレでいこうと決めます。
ふつうのサイトはユーザをお客様として、すくなくとも表面上は丁重に扱いますが、ニコニコ動画はユーザを甘やかさないで対等の関係でつきあうことに決めました。
むしろユーザとのコミュニケーションはユーザーとの勝負の場と捉えて、運営側の特権もためらわず利用しながら積極的に優位にたとうと戦うことにします。
サービスの場を提供するだけでなく、運営側からも面白いネタを出して勝負していくことにしたのです。そして同じ条件で動画を投稿するのでは圧倒的多数であるユーザ側のセンスには勝つのは困難ですから、運営にしかできない卑怯な手段でネタ勝負をすることにしました。
そういった中でFooさんの削除動画のアイデアも生まれます。
とにかくわれわれはいままでだれも見たことのない様なネットサービスをつくりたかったのです。
ユーザーを大事にするというのは、だいたい、だれでも口ではいいます。というか、ユーザー本位でないと主張するサイトなんてこの世にないでしょう。
でも、その場合のユーザー本位というのは金の卵だから大事にしたいといっているだけで本当にユーザのことを考えているサイトなんてどれだけあるでしょうか?
そもそも他人を感動させるすぐれた小説やコミックはユーザのことを考えて生み出されるものなのでしょうか?
われわれはたんなるインフラでなくネットに生きる人間の心や感情をゆさぶるなにかをつくりたいと思っています。
ビジネスモデルではなく、ひとつのエンターテイメント作品としてネットサービスをつくりあげて提供するのが当初からのニコニコ動画の目標でした。
ネットサービスの場合、その作品はわれわれだけでなくユーザと一緒につくりあげていくものです。
ユーザをお客様扱いしたくないのは、ユーザはお客様でなく、一緒にニコニコ動画という作品をつくるパートナーの関係になりたいからです。
さて、ニコニコ動画は1ヶ月ほどで1日あたりのユニークユーザーが1万人を超えて順調にアクセスを増やしてきましたが、いまいち爆発はしません。ニコニコ動画(仮)を終了し、ニコニコ動画(β)としてプレスリリースを正式におこなって、そろそろ勝負をかけようとしたときに事件はおこります。
ひろゆき氏との定例会議がおわり、彼が帰った後のことです。おそい昼食を買い出しにコンビニにいったときに夕刊フジの見出しが目にとまりました。
一面トップの「2ちゃんねる閉鎖」という見出しの記事には、2ちゃんねるのドメイン名が差し押さえ請求された件が書かれていました。
慌ててすぐにひろゆき氏の携帯に連絡しましたが……返事はなし。
空しく呼び出し音が鳴り続けるばかりでした。
-------------------------------おわり
ということでお盆休み特別企画の昔話はここで終了させていただきます。
基本的にニコニコ動画はネット業界のツンデレかつ謎キャラの設定なので部分的な情報の露出しかこれまでしませんでした。
まあ、それにこういう話は勝負がついてからするべき話でもあります。世間的にも勝敗が確定してニコニコシリーズも全貌が明らかになっている(だろう)来年あたりに続きの話ができるといいなと思います。
なお、最後、無理矢理、脚色してみましたが、ひろゆき氏が電話にでないのはいつものことですので深い意味はありません。ご存じのとおり、この事件はニコニコ動画が一挙に知名度をあげて、爆発的に成長するきっかけとなったのでした。
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