7月27日(木)午前9時よりロボカップ2017名古屋世界大会を
生中継にてお届け致します。
【生放送情報】
27日から30日までの4日間の日程で名古屋にて開催されるロボカップ2017世界大会のうち、
数ある競技の中で5競技(7種目)のローテーション中継及びスタジオ裏実況をお届けします。
中継競技①ロボカップサッカー
1)小型(スモールサイズ)
2)中型(ミドルサイズ)
3)ヒューマノイド
4)スタンダードプラットフォーム
中継競技②ロボカップ@ホーム
1)自作したロボットで競うカテゴリーは「Open Platform League」(OPL)
2)トヨタ自動車製のロボットHSRで競う「Domestic Standard Platform League」(DSPL)
3)ソフトバンクロボティクスの「Pepper」で競う「Social Standard Platform League」(SSPL)
■出演
・中山功太
・渡辺伸之(シンポジウムR)
■解説
・大橋健 (特定非営利活動法人ロボカップ日本委員会会長)
・岡田浩之 (特定非営利活動法人ロボカップ日本委員会専務理事)
■ ロボカップとは
RoboCupは、ロボット工学と人工知能の融合、発展のために
自律移動ロボットによるサッカーを題材として日本の研究者らによって提唱されました。
西暦2050年「サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、
自律型ロボットのチームを作る」という
夢に向かって人工知能やロボット工学などの研究を推進し、
様々な分野の基礎技術として波及させることを目的としたランドマーク・プロジェクトです。
現在では、サッカーだけでなく、
大規模災害へのロボットの応用としてレスキュー、
次世代の技術の担い手を育てるジュニアなどが組織されています。
■ロボカップサッカー
ロボットとAI技術の研究や発展を、友好的な競争を通じて推進するためにはじまった、
ロボットによるサッカー競技です。ロボットはラジコンやリモコンによる操作ではなく、
ロボット自身が考え、自律的に判断して行動します。
ロボットのサイズや形状によって8つのリーグに分けられています。
小型、中型、ヒューマノイド(キッズ/ティーン/アダルト)、
標準プラットフォーム、シミュレーション(3D/2D)です。
それぞれの競技でルールが定められていて、
フィールド(ピッチ)のサイズやロボットの台数が異なります。
自律ロボットによるサッカーなので、複数台での競技では周囲のロボットとの位置関係を把握し、
戦略的なプレイも見られるリーグもあります。
技術の進歩などの理由でルールは順次変更が加えられています。
①小型リーグ(Small Size League)
直径18cm 高さ15cm以下のロボットを使い、1チーム6台で競います。
フィールドは長さ9m×幅6mの緑色のカーペットです。
ボールはオレンジ色のゴルフボールを使用します。
フィールド上方に設置された4台のカメラによるビジョンシステムと、
審判のジャッジ等の情報が両対戦チームに送信され、ロボットはそれらの
情報を元に無線で通信を行い、自律的かつ戦略的にプレイします。
小型リーグの最大の魅力はスピードの速さとチームの連携プレイです。
人間が行うサッカーの観戦が好きな人にもお勧めのリーグです。
②中型リーグ(Middle Size League)
幅52 cm四⽅×高さ80 cm以下に収まる自律ロボットにより、1チーム5台でサッカー競技。
フィールドは最大12 m×18 mの緑色のカーペット上で、人間のサッカーと同じ5号球の
大会前に指定された色のボールを使用します。
カメラを含むセンサー類や動くために使用されるコンピュータなどは
各ロボットに搭載されており、ほかのロボットとの位置を共有しながら
戦略的にプレイします。中型リーグの最大の魅力はその迫力です。
③ヒューマノイド(Humanoid)
ヒューマノイドリーグはロボットのサイズによって、
3つのサブリーグにわかれています。
いずれも二足歩行ロボットを使用するため、
移動したりボールを正確にキックすることが課題です。
スピードも人間のようには速く動けません。
それでも歩行やキックでのバランス能力、周囲のロボットや
フィールドを把握する能力、チーム戦略など、技術レベルは年々向上しており、
将来のヒューマノイド開発に重要な技術の発展に大きく寄与することが期待されるリーグです。
キッド(Kid Size) 40~90cm 1チーム4台
ティーン(TeenSize) 80~140cm 1チーム3台
アダルト(AdultSize) 130~180cm 1チーム1台
④標準プラットフォームリーグ(Standard Platform League)
ソフトバンクロボティクスのコミュニケーションロボット「NAO」(身長約58cm)だけを
使用してサッカー競技を行うリーグです(1チーム5台)。
各チームは ほぼ同一のハードウェア条件で行いますが、
サッカーに特化したロボットではないので動きには限界があります。
各ロボットはコミュニケーションをとりながら、
それぞれ単体が自律的に判断しながらプレイします。
パスが成功するだけで歓声が起こったり、
ボールと全く関係ないところで転倒する姿が
可愛くて笑いを誘ったりと、楽しみ方は様々です。
■ロボカップ@ホーム
ロボカップ@ホーム(アットホーム)リーグは、日常生活でのロボットの利用を想定し、
リビングルームやキッチンなどの家庭環境において、
いかに人間との暮らしに役立つ作業を遂行できるかを競います。
ドアを開閉したり、モノをつかんだりといった
ロボットアームやマニピュレーション 技術が重要です。
また、人間を追尾したり、ロボットと人が自然に
コミュニケーションをとることも重視されています。
各種センサーを駆使し、音声対話技術や画像認識技術なども問われます。
1)自作したロボットで競うカテゴリーは「Open Platform League」(OPL)
2)トヨタ自動車製のロボットHSRで競う「Domestic Standard Platform League」(DSPL)
3)ソフトバンクロボティクスの「Pepper」で競う「Social Standard Platform League」(SSPL)
■RoboCup2017 Nagoya Japan(ロボカップ2017) 公式サイト
ロボット競技の世界大会の模様を名古屋より生中継
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