こんにちは、運営長です。

ニコニコのサービスが始まって早いものでもう9年。
時間の経過と共にサービスの種類も増え、ユーザーのみなさんの数も増え、そこで動画や生放送・イラストなどを発表する人達や、コメントする人達の移り変わりなどもあり、けれどニコニコならではの自由なコンテンツ文化やコメント文化が昔から変わらずそこに存在し、ぼくたちもそれをずっと大事にしていきたいと思うわけですが、一方で自由の名のもとに何をしてもいいという人達が一部いるということを感じてもいる昨今です。

たとえばよく目にする例で言うと、「つまんねえ動画上げるな」とかのコメントがあったり、動画の内容と関係のない顔とか体型とか身体的特徴を悪く書く人がいたり、コメントで盛り上がっているところに「信者ウザい」みたいなことを書いてきたりする人がいたり、それに反応して汚い言葉を返したり。
こういうコメントについて「本音を書いているだけ」「事実を書いているだけ」だから問題ない、と考えている人がいるようなのですが、ぼくはそこに疑問を感じてしまうわけです。
本音なら何を言っても良いのでしょうか?それは本当に事実なのでしょうか?自分の考えや感覚を一方的に主張することで他人を傷つけるひとりよがりの行為になっていないでしょうか?その行為は本当に正しいのでしょうか?これはコメントだけじゃなくて動画や生放送などでコンテンツを発表する場合においても同じです。

これまで何度も考えてきたテーマではありますが、お互いを認め合えない、互いを否定しあう中では自由な表現は守られず、逆に何も表現できないギスギスした世界になってしまうのではないでしょうか?

これについてぼくたちが達した結論は「表現の自由は他人を傷つけて良い権利ではない」ということ。そして「自分の自由を認めてもらうには他人の自由も認めないといけない」のだということ。そしてそれは「相手の存在や考えを認め共存する」ということです。

とはいえ本来はブラウザの向こうの相手に配慮し、ひとりひとりがそうやって自主的に気持ちを制することによって表現の自由というものが成り立っているのだと思いますが、残念ながらそうでない人が少なからず見受けられるというのが事実です。

そもそも表現の自由という点においてはコンテンツを発表することに加え、そこに付くコメントもニコニコを構成する大事な手法であって、それを運営が規制するなんていうことは極力避けるべきだと思っています。
ただ、みんながコンテンツを発表することやコメントで作品や想いを表現できる自由を守るためには、他人の表現を一方的に否定し邪魔をするような行為を認めてはいけないと考え、そんな思いのもと正式に「ニコニコ活動ガイドライン」を策定することにしました。

このガイドラインは基本的にユーザーの皆さんの発表したコンテンツや、そこに付いたコメントを運営が自主的に判断するということですので、もしかしたら「そのコンテンツを、コメントを消すのはおかしい!」ということがあるかもしれません。実際に間違ってしまうこともあるかもしれません。
なので「なんかおかしいな」と思ったらぜひ遠慮なくご意見やお叱りをお寄せください。
繰り返しになりますが、ぼくたちも皆さんのコンテンツやコメントを消したいわけではないのです。

皆さんの意見を真摯に受け止めつつ、誰もが本当の意味で自由な表現活動ができる楽しい場所を作っていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。

長々と書いてきましたが、そのコンテンツを発表する前、そのコメントを書く前にそれが誰かを深く傷つけないかを今一度考えてみてください。そこに愛はありますか?

端的に申しますと「みんな空気読め」。

以上です。

ガイドラインはこちらからご覧下さい。