「文学をも超えている」と評される、少女漫画家の大御所、萩尾望都先生の手による
連載期間9年、全17巻(文庫版10巻)にわたる長編作品。

 テーマが重く、巻数もある作品で手を出しづらいかもしれないが、
さすが少女漫画の神様とでもいうべきか、全て読み切った後の読後感は格別だ。

 ぜひ秋の夜長にじっくりと読み込んでもらいたい。

ブロマガ発見!僕の私の電子書籍にて
本書『残酷な神が支配する』を紹介中!!
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 主人公のジェルミは快活で心優しい少年。夫を失くし心を病んでいる母サンドラを支え、二人仲睦まじく暮らしていた。ある日、サンドラの営むアンティークショップに英国紳士のグレッグが訪れる。ジェルミの悲劇はここから始まった。温厚で誠実なグレッグに心惹かれ、程なくしてサンドラは彼と婚約する。ジェルミも二人の婚約を祝福していたが、突如手のひらを返したように、グレッグはジェルミに肉体関係を迫る。断れば母親との婚約を解消すると脅され、精神の弱い母の身を案じたジェルミは一度だけという約束で身体を差し出してしまう。しかし...

(中略)

精神的に追い込まれ、極限状態に達したジェルミは、ついに、ある計画を実行するのだった......。

 あらすじを読んだだけでもお分かりになるかと思うが、近親者による性的虐待というかなり重いテーマを扱っているため、なかなか軽い気持ちでは読むことのできない作品だ。しかし、一度ページを開けば、瞬く間に萩尾望都の世界に引き込まれることは間違いない。しかもこのあらすじはほんの序盤にすぎない。物語の本筋は...

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