可愛い絵柄に相反する正統派の熱血のストーリー。
主人公の巴恵が成長しその才能を開花していく様は原作とはまた違ったカタルシスを得ることが出来るだろう。
ブロマガ発見！僕の私の電子書籍にて
本書『開花のススメ』を紹介中！！
山口貴由先生著作の『覚悟のススメ』といえば、今も熱烈なファンを抱える快作である。硬派な主人公と奇怪なデザインの敵役に血なまぐさい戦闘、数々の名言は漢の一文字が相応しく、その独特の作風と世界観に酔いしれた読者は多いだろう。しかしながら本作は、覚悟のススメの正統派スピンアウトと謳いながらも、なんと、主人公は14歳の少女。仲間も女の子なら敵のボス役も見事なスリーサイズの女性。加えて今どきの可愛い絵柄で連載誌が肌色成分多めのチャンピオンREDいちごとくるのだから、これはもう何かただならぬ雰囲気を感じざるを得ない。
舞台は覚悟のススメより少しだけ先(エピローグよりは前？)の20XX年。一時は環境の汚染に苦しんでいたこの世界であるが、現在、新東京は『防疫オーロラ』と呼ばれる汚染された大気を完全に遮断できる技術の開発により幸福に過ごせる環境が出来上がっていた。
主人公の黒須巴恵は国民防衛女学校に通う14歳の少女。運動は苦手で唯一の趣味が図書館にこもって滾々と本を読み続けること（あとは大食い）。彼女には一人の兄・黒須京馬がおり、防疫オーロラの効力が及ばない『保証区域外地区』へ医師として訪れていたのであるが、ある日...
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