2013年4月27日(土)、28日(日)に幕張メッセで開催する「ニコニコ超会議2」において、作家・夢枕獏氏の"生涯小説"「キマイラ」の連載が再開されることが決定しました!

「陰陽師」や「闇狩り師」、「餓狼伝」など数多くの代表作を持つ夢枕氏。その中でも「キマイラ」は、1982年に第1巻「幻獣少年キマイラ」が刊行されてから31年続く、いわば夢枕氏の"生涯小説"です。

ニコニコ超会議2では初日の4月27日に、夢枕獏氏が幕張メッセ会場内のブースにて、その場で原稿を執筆します。執筆するのは新連載「キマイラ鬼骨変」の第1回。2日間で約10万人の動員を見込むニコニコ超会議2の盛り上がりの中、6時間で400字詰めの原稿用紙25枚(1万字)を書き上げることに挑戦します。執筆原稿は、朝日新聞出版が発行する雑誌「一冊の本」6月号に掲載されます。

夢枕氏からは本企画について、以下のようなコメントをいただいています。

------------------------------

『手書きの作家は、いずれ、この世からいなくなるでしょう。
おそらく、ぼくらの年代あたりがその最後の手書き世代となるでしょう。
 ~中略~
アナログ親父の仕事場を、仕事をする姿を
デジタル野郎のそのデジタルの最先端のイベントの中で、見せること。
なんだか、それが、ぼくの役目のような気がします。
ぼくはそういう意味では、化石かシーラカンスですよ。
デジタル野郎の皆さん、手書きのシーラカンスを見に来て下さい。
ぼくらの世代がこの世から去ったら、二度と見れませんから。』
(第二回将棋電王戦観戦記より)

------------------------------

ぜひ、皆さまニコニコ超会議2にお越し下さい!
ニコニコ超会議2の入場券購入方法は、ニコニコ超会議2公式サイトをご覧下さい。

キマイラについて
己の内に「獣」を秘めた二人の少年年を描いた、作家・夢枕獏の"生涯小説"。1982年に朝日ソノラマから第1巻「幻獣少年キマイラ」が刊行されてから31年、物語です。これまでに別巻を含めて18 巻(ソノラマノベルス版〈朝日新聞出版刊〉は本編9巻、別巻1巻)が発売されている。

baku01.jpg

夢枕獏 プロフィール
作家、1951年1月1日、神奈川県生まれ。 東海大学文学部日本文学科卒。1977年に作家デビュー。 以後、『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『餓狼伝』『大帝の剣』『陰陽師』などのシリーズ作品を発表。 1989 年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、1998年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞。同作で2012年に吉川英治文学賞を受賞。漫画化された作品では、『陰陽師』(漫画 岡野玲子)が第5回手塚治虫文化賞、『神々の山嶺』(漫画 谷口ジロー)が2001年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をそれぞれ受賞。 映画化された作品に『陰陽師』『陰陽師2』(東宝)、『大帝の剣』(東映)などがある。


公式WEB サイト 蓬莱宮:http://www.bokenya.jp/houraikyu/