本日12月12日はニコニコの祝日「ニコニコ建国記念日」 です。
2006年12月12日にニコニコ動画(仮)の誕生したことを記念して、
2007年の12月12日にニコニコの祝日として制定されました。
本日のニコニコ建国記念日をもってニコニコはサービス開始から6周年を迎えました。
6年という歳月は、その当時小学生だった人でも、もうすぐ高校を卒業してしまいます。
ここまでニコニコがサービスを続ける事が出来たのは、
ひとえにユーザーの皆さんのご愛顧あってのことと、感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。
さて、今ニコニコをご利用頂いている方の中には当時の事を
知らないという人も多いと思いますので、祝日を記念して
ちょっと当時のニコニコ動画がどんなサービスだったか振り返ってみようと思います。
2006年12月12日、ドワンゴの小さな会議スペースの一角でニコニコは産声をあげました。
サイトのタイトルは「ニコニコ動画(仮)」 。
名前の由来は、「かっこいいサービス名ではなく、肩のチカラが抜けた名称がいい。
たとえばニコニコ動画とか」というスタッフの言葉により、わずか数秒で決定しました。
この頃は会員制ではないためログイン不要でした。
動画投稿機能はなく、対応サイトの動画URLを入力するとその動画に
コメントが付けられるようになっていました。
対応動画サイトは YouTube, Ameba Vision。
その後紆余曲折を経て2007年3月6日に 動画投稿 に対応し、
現在ではほとんどの動画がこの投稿機能からアップロードされています。
当時、運営がYouTubeにアップロードしたニコニコ動画誕生の瞬間の動画を、
ユーザーさんがニコニコに転載してくれたものが残っています。
また、この頃流行っていたの動画は「仮時代の先駆者」 として
ユーザーさんがまとめて下さっています。
当時のトップページは新着コメント順に動画が並んでおり、ページにアクセスした際、
動画につけられた「最新コメント」がページ上を横切るようになっていました。
すぐに「邪魔だね」という結論になり、封印された幻の機能です。
(かつてニコニコの祝日に合わせて1日だけ復活した事がありましたが、
やはり「邪魔だね」という事になりすぐに再封印されてしまいました。)
おなじみの左上gifアニメ はこの頃からありましたが、その種類はわずか43種類でした。
その後徐々に増えて、現在では1000種類あります。
左上を愛するユーザーさんが作って下さった左上を元ネタにした動画もあるみたいです。
動画プレーヤーは、この時点ですでにニコニコ動画の骨子となる
コメント機能の原型は出来あがっていましたが、今のものと比べると
若干の違いがありました。
コメントの文字サイズを変更する コマンド は ageが拡大、sageが縮小でした。
2006年12月22日にbig、smallに修正され、現在の形に落ち着いています。
文字の色指定も2006年12月14日に追加されるので、サービス開始時点では
存在しませんでした。
これらの機能がなければ、昨今のすばらしいコメント職人さん達による
「コメントアート」 は生まれていなかったのかもしれません。
また、自分のつけたコメントは黄色い文字で表示されていました。
2007年2月8日に「これでは自分で付けたコメントの色がわからない!」という事で、
現在のような枠がつく形に変更になりました。
このほか、現在のコマンド入力欄のとなりには名前を入力する場所があり、
名前を入力した場合コメント本文の左にその名前がついて流れていました。
現在この機能は廃止されています。
画面全体をコメントが埋め尽くす 弾幕 も存在しませんでした。
現在はコメントが集中すると、自動でコメントが"弾幕モード"に切り替わり
画面をコメントが埋め尽くして盛り上がりが表現されますが、
この頃はその処理がなかったため、コメントが多過ぎると画面の上下の端に
コメントが重なって表示されていました。
「弾幕ソング」 などの盛り上がりを受け、2007年1月24日に弾幕モードが追加されました。
コメントはその動画につけられた全てのコメントを一気に取得する仕組みだったため、
コメントが多い動画を開くとブラウザが落ちてしまいました。
今のコメント数総合ランキング上位の動画を当時のプレーヤーでみたら、
どうなってしまうのでしょう・・・。
削除された動画にアクセスした際に表示される 削除動画 もありませんでした。
2007年1月15日に実装され、それ以来 Fooさん の変わらぬ笛の腕前を
披露する場となっています。
いかがでしたでしょうか?
機能やサービスが増えても、ユーザーのみなさんと「ニコニコしたい」という思いは、
今も変わっていません。
2013年4月27日、28日には、ここからスタートして6年間で皆さんが作り上げてきた文化が、
ニコニコ超会議2 という形で幕張メッセを埋め尽くします。
これからも皆様と共に「斜め上」に向けて歩んで行けたらと思います。
変わらぬご愛顧を頂けますよう宜しくお願い申し上げます。