niconicoでは、2012年8月5日から8月8日にかけて、いじめに関する「100万人アンケート」を実施しました(参加107万2014人)。そのアンケートを集計した結果がまとまりましたので、発表します。

 107万人のユーザーのみなさんの回答を集計した結果、「いじめられたことがある」が57%、そのうち27%が「自殺を考えたことがある」となり、この問題が日常的なものであることが浮き彫りとなりました。都道府県別の違いは極端に大きくないものの、「ある」と回答した人は、埼玉県(59.9%)と神奈川県(59.9%)で最も多く、次いで京都府(58.9%)、東京都(58.5%)となり、都市部でいじめを経験した人がやや多い傾向がみられました。

 また、いじめられた時期については、「小学生のとき」と回答した人が24.8%と最多でした。男女別では、「小学生のとき」と回答した女性が40.9%と抜きん出て高いのに比べ、男性は「専門学校・大学生のとき」(23.1%)、「高校生のとき」(21.1%)に多い傾向がみられ、女性に比べていじめられた経験の年代が上になりました。

 さらに、「いじめによる、自殺を考えたことがある」と回答した人は、いじめられたことがある人のうちの27.4%でした。特に10代以下の女性が34.3%、20代女性が31.0%と、若い女性ほど自殺を考えたことがある傾向となっています。

 「いじめ問題を解決するために、最も重要なこと」としては、「先生など管理者による声かけ・気づき」が26.9%と最も高くなり、学校で子供達に接する時間の多い教師への期待が大きいことがわかりました。次いで、高かったのが「警察の介入」(22.6%)で、学校や教育委員会による解決が不可能だった場合に期待されていることがうかがえました。

 全12問の詳しい集計結果と解説は、アンケート集計結果の発表ページでご覧いただけます。

 なお、niconicoでは、ユーザーのいじめに対する関心の高さを受け、本日8月20日から5夜連続で特別番組を生放送します。

■第一夜:町田いじめ事件被害者の両親生出演「ニコ生ノンフィクション論SP」

■第ニ夜:「いじめ」100万人アンケートを分析「いじめの処方箋」

■第三夜:志茂田景樹が「いじめ」に答える 独占インタビュー

■第四夜:テレビが紹介しない「叫び」を聞く「ユーザーメール朗読会」

■第五夜:人生の師・ぎんさんの娘4姉妹がユーザーの相談に答える

 なお、これらの番組以外にも、今後も「いじめ」に関して、情報発信をしていく予定です。最新情報は、特設ページ「『いじめ』を考える」をご覧下さい。


※「ニコ割アンケート」のスタンプについて、参加人数が多いため配布に時間がかかっています。 随時配布中ですので今しばらくお待ち下さい。