本日6月1日は、ニコニコ祝日『ニコニコ憲法記念日』です。
2007年6月1日に「ニコニコ宣言」を発表してから五周年にあたります。

この一年、様々なサービスやコンテンツの発表、既存サービスのリニューアルを行ってきました。
とりわけ、ニコニコの新バージョン「Zero」へのバージョンアップでは「原点回帰」を掲げ、かつてない大きな改変を行いました。
その結果、厳しいご意見を含め、さまざまなフィードバックをユーザーのみなさんから頂いています。


というわけで、

「サービスを作るスタッフやユーザーなど、ニコニコに関わってくれている人たちが、 何を目指しているのかわからなくなったときに、思い返すためにでも見てもらえればいいなぁと思ってます。」
ニコニコ宣言とは:西村博之)

と、発表当時の言葉に倣い、本当にこの「原点回帰」のバージョンアップが、その「原点」たるニコニコ宣言にのっとっているものであったのか、我々運営の自戒と反省もこめて、みなさんと一緒に今一度振り返ってみようと思います。

●Zeroってなんだったの?

Zeroはその言葉が示すとおり、「原点回帰」を掲げたバージョンです。
ニコニコの原点とは何か?我々は大きく分けて2つのテーマを立てました。

1つは、「動画を楽しんでもらいたい」です。

同じ動画を見るにしても、他の場所で見るよりニコニコで見ると、とにかく楽しい。
あたりまえのようですが、これこそがニコニコ動画の原点です。
この「楽しさ」をもっと進化させたい、という思いがあります。

2つめは、「リアルタイム」であるということです。

初期のニコニコでは、今、他のユーザーが何をしているとか、ここが盛り上がっているといったことがリアルタイムに伝わり、生きている感じがもっとしていました。
これを取り戻し、生きたサイトでみなさんに楽しんでもらいたい、というのがもうひとつのテーマです。

「ニコニコは無機的な集合知ではなく人間のような感情を備えた集合知を目指します」という宣言の通り、そこにいる誰かの熱や、ぬくもりのようなものがユーザーのみなさんと共有できるサービスでありたいと考えています。

そして、これらを実現するには基本的な機能をゼロから見直すことが必要だと考え、Zeroの企画に取り組みました。

もちろん、我々運営の思う理想をユーザーのみなさんに押し付けるだけのつもりはなく、宣言にも「ニコニコはネットサービスをユーザと双方向につくりあげる作品として提供します」とありますが、ユーザーのみなさんと相互にコミュニケーションをすることにより、本当のZeroが完成されるべきと考えています。
これからも、みなさんのご意見・ご要望をいただきながらさらなる修正を加え、より楽しく、生きたサービスの実現に向けて邁進します。

●Zero今後の予定
6月中旬に、ユーザーのご意見を受けてZeroWachに大幅な修正を加えたバージョンをリリースします。
また、現在プレミアム会員の方のみがご利用いただける状態ですが、7月中には一般会員の方にもお試しいただき、さらに広くご意見をいただけるようにする予定です。

これからもniconicoをよろしくお願いいたします。