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【10/19追記】AIを利用した作品のクリエイター奨励プログラム・作品収入の奨励金付与について

【2022/10/19 17:10追記】


みなさまからお寄せいただいたご質問にお答えいたしました。こちらをご覧ください。





いつもニコニコをご利用いただき、誠にありがとうございます。

AIを利用した作品について、ニコニコのクリエイター奨励プログラムでの扱いは下記のとおりとさせていただきます。


  • 創作活動にAIを活用すること、AIを利用した作品を投稿することに関して、制限等を設ける予定はございません

  • ただし、AIに限らずツールなどによって自動出力された生成物をそのまま投稿したものについては、クリエイター奨励プログラムにおける作品収入の対象外とします



【作品収入OK・NGの例】


  • OK:自身で開発したAIツールのライセンス情報をニコニ・コモンズの作品ライブラリーに投稿・公開し、そのAIツールを利用して作られた作品から「子ども手当」を得る

  • OK:AIを使って出力した生成物を『自身の創作物の一部』に組み込んで、最終的に完成した作品によって作品収入を得る

  • NG:AIを使って出力した生成物をそのまま作品収入申請し奨励金を得る
     例:AIで自動作成されたイラストをそのまま投稿する
       自動作曲ツールで生成された楽曲をそのまま投稿する


NGのケースで作品収入の申請が行われた場合は、審査によって奨励金の付与を見送らせていただく可能性がございます。あらかじめご了承ください。


このたびの対応の意図について


現在、AIで出力された生成物のあり方や創作物としての価値の有無については、さまざまな意見があります。
ニコニコは、その是非について判断をする立場ではないと考えており、投稿について制限等を行う予定はございません。

一方で、クリエイター奨励プログラムの目的は「クリエイター活動の応援」です。
クリエイターとしての活動の関与が実質的にほとんどないAIからの生成物に対して奨励金の分配を行うことは、本プログラムの目的にはそぐわないという判断をいたしました。

また、AIから出力された生成物を大量に登録・作品収入申請することはご遠慮いただきたいと考えています。
登録・申請された作品の審査に要するコストが際限なく増加し、一般的な活動を行うクリエイターの作品審査に影響をきたすおそれがあるためです。公平・公正な運営のため、ご協力をお願いいたします。

なお、今後もさまざまなツールなどが登場することが予想されます。
現時点でOKとNGの明確な線引きを設けることは困難であるため、スコア付与の見送りが行われた場合でも一定期間「異議申し立て」を受け付けております。

ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。



よくある質問


▼ AIを使って自身の創作性を表現するために、AIへ入力する「スクリプト」等を工夫しているのだが、それは創作物として認めてもらえないということ?

あくまで多数のケースにおいては、ツールに対する「操作」に留まるものであり、創作の大部分はAIがしているという判断をして作品収入の対象外としております。
ただし、AIの使い方などによっては例外ケースはあり得ると考えており、現時点ではその「例外」とされるラインを一律に定めることは難しいため、個別に判断されることになると想定をしております。
お知らせにも書かせていただいた通り、「異議申し立て」を受け付けておりますので、不本意な形で奨励金付与を見送られてしまった場合、異議申し立てにてご連絡いただければ幸いです。


▼ 自身で制作したAIを使って制作した作品はNGなの?

アルゴリズム、データなど含めてご自身で開発されている場合、ツール、作品共にご自身の創作物として登録いただいて問題ありません。
ただし、そのAIツールを用いて完全自動化された状態で大量生成した生成物を大量にご登録いただくのは、お知らせにも書かせていただきました通り正常な運営を妨げることに繋がるためご遠慮くださいますよう、よろしくお願いいたします。


▼ 出力された画像を1ドットだけ変更する、サインをいれる、色調を変えるなどのちょっとした加工をほどこしたらOKなの?

加工や修正の度合いにもよりますが、元の創作物に新しい価値を付与しない加工や修正の範囲の場合は、創作活動の要件を満たさないと想定されるため対象とはなりません。
どこからが創作活動で、どこまでが加工なのかのラインは個別に判断されることになると想定をしております。
お知らせにも書かせていただいた通り、「異議申し立て」を受け付けておりますので、不本意な形で奨励金付与を見送られてしまった場合、異議申し立てにてご連絡いただければ幸いです。


▼ ラフや線画にAIを利用した場合や、背景や小物など一部にAIを利用している場合はNGなの?

お知らせにも書かせていただきました通り、AIの利用の是非を判断する意図はないため、自身の創作活動の一部にAIを活用することは制限しておりません。


▼ AIイラストに関してAIを利用した複数のイラストや吹き出しを組み合わせ、文字を追記した作品はNGなの?

創作性や新たな価値を付与せず、単純に組み合わせただけ、文字を乗せただけの場合は、「加工」の範囲と判断をし対象外とさせていただきます。
ご質問の意図から「漫画」としての利用を想定されていると推測しますが、その場合はストーリー構成など創作活動が含まれると想定されるため、プログラムの対象になります。
どこからが創作活動で、どこまでが加工なのかのラインは個別に判断されることになると想定をしております。
お知らせにも書かせていただいた通り、「異議申し立て」を受け付けておりますので、不本意な形で奨励金付与を見送られてしまった場合、異議申し立てにてご連絡いただければ幸いです。


▼ AIに歌わせたものはどうか?AIで読み上げたものはどうか?その他「AI〇〇ツール」を使った作品は?

「動画として投稿する」場合であれば、AIからの生成物に対して、動画としての展開を考え、BGMをのせたり、イラストをつけたり、テキストを作成したりと、それ以外の創作をしているはずなので、多くのケースでクリエイター奨励プログラムの収益化対象になると想定しています。


▼ ランキング動画生成ツールで生成した動画はNGなの?

BGM、ランキング内容へのコメント、画面デザイン、ランキングのためのデータ収集などをご自身で作られている場合は創作活動を行っていると判断できるため、「創作活動の一部」に「AIツールを活用している」ケースに該当し、クリエイター奨励プログラムの収益化対象になると想定しています。


▼ どこまで加工をすれば作品収入OKになるのか、基準はありますか?

どこからが創作活動で、どこまでが加工なのかのラインは個別に判断されることになると想定をしております。
お知らせにも書かせていただいた通り、「異議申し立て」を受け付けておりますので、不本意な形で奨励金付与を見送られてしまった場合、異議申し立てにてご連絡いただければ幸いです。

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